データサイエンティストは ”最もセクシーな職業” と呼ばれ始めてから数年が経ちました。果たしてデータサイエンティストはこれからもセクシー(個人的にはデータを使ってイヤらしくお金を稼ぐことが所以だと思っています)と呼ばれ続けるのでしょうか。
現役データサイエンティストの答えは”NO!!”
安心してください。データサイエンティストはまだまだ企業にも市場にも足りておらず、これからも5年くらいは問題なく稼げると思います。
そう、5年くらいは・・・(遠い目)
まずはその根拠を説明しましょう。
データサイエンティストが5年後に稼いでいるか?という問いに対して率直にNOと考える理由の一つはツールの発展です。
今、データサイエンスを行うためのツールはめちゃくちゃ便利に発展しています。
Googleが提供しているGCPのAutoMLやAmazon Web Servise(AWS)のSage MakerそしてDataRobotあたりが有名でしょうか。
これらのツールは既存のデータ環境とのアクセスもよく、データサイエンティストでなくても簡単に機械学習やAIが使えるのです。
特に、DataRobot社が提供しているDataRobotは非常に簡単に機械学習モデルを作りだすことができるだけでなく、モデル作成後の運用や実ビジネスへの接続といったアフターデータサイエンス部分にも力を入れています。
データサインティストの現状は、データサイエンティストがプロジェクトの中心に立ってどうやってモデルを作るか、どうやってモデルを使ってお金を稼いでいくかを考えています。
すでに、これまでデータサイエンティストが1か月(自身の体験)を費やしていたモデル作成作業(頑張っても5~6個)、ツールを使うことで最短20分ほどで数十個のモデルを作成することが可能になっています。
その代わりにデータサイエンティストはビジネスに関する検討に時間を費やすことになります。
つまりこうなってくると、データサイエンティストは技術者的なポジションではなくデータを使ったビジネスをメインに考えるコンサルティングに近い職種にすでになっているのです。
”コンサルならコンサルを得意とする人たちに頼めばよくね?”
とか
”あいつら何やってんの?”
みたいな心無い言葉は現役のデータサインティストにグッサグサ刺さります。
死にます。
実際に、DataRobotの台頭により、自分の立場が危うくなったデータサイエンティストがDataRobotの営業に暴言を吐くケースもあるそうです。
これまで説明したツールの発展やIoT、エッジデバイスといった技術の発展により、AIはより私たちにとって身近な存在となります。むしろ、身近過ぎて意識していないかもしれません。
一昔前はエクセルを使えるだけでそれなりに職があり食っていけた時代があるそうですが、今では学生でも使いこなすことができます。
データサイエンスの分野も少しずつ教養の一部になっています。
データサイエンスなんて知ってて当たり前。もしそうなったときにこれまでデータサイエンティストだった人たちはなにをしていくんでしょうね。
自分にもわかりません。(個人的には量子データサイエンスが流行るか!?とワクワク)
私みたいな駆け出しペイペイデータサイエンティストは真っ先に滅んでいくと思います。
この業界って長く食っていくのは難しいのかなぁと度々思います。
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