生成AIとは?【初心者向け】

AI・データサイエンス

昨今、生成AIは非常に便利な使い方ができると期待され、注目されています。

実際に生成AIを使うと何ができるのか?どうしてそこまで魅力があるのか?

この辺り、私見を交えながら説明していきたいと思います。

(本記事では技術的な要素はできるだけ避けて記載しています。)

 

なぜ、生成AIが注目されているのか?

生成AI(Generative AI)は、人工知能の一種で、人間が作成したデータとは異なる、新しいデータやコンテンツを生成することができる技術です。

従来のAIは、過去のデータからパターンを学習し、類似するデータの予測や分類を行うことに特化していました。

生成AIは学習したデータに基づいた、新しいデータやコンテンツを生成することができますが、学習したデータの範囲内において効果を発揮することができます。

したがって、これまでなかったような斬新なアイデアや作品を生成することはできません。

具体的な違いを簡単にまとめてみます。

 

※筆者の独断でまとめていることをご了承ください。

 

生成AIを一言で言うと、「自然言語で指示ができるそれなりに有能な中堅社員」と私は捉えています。

これまでの予測を行うAIは、必ずと言っていいほど数値をメインとした入力でした。

しかし、生成AIは自然言語、つまり私たちが普段使っている日本語や英語を入力とすることができるのです。

そしてその返答は、柔軟性を持った様々な平凡(いい意味で)な回答が返ってきます。

曖昧な指示でも問題はなく、しっかりと前提を置いた上で回答してくれます。

しかしながら、誰も気が付かないようなセンセーショナルな鋭い返答はしてくれません。

つまり生成AIは、多少知識を持っている中堅社員の出すような常識的かつ平均的なわかりやすい回答を出すのが得意なのです。

地味に手間のかかる副次的な業務の雑用を難なくこなしてくれる、影なるパートナーとして優秀なのです。

 

このように、生成AIはこれまでの予測AIに比べて、身近で活用ができて圧倒的に扱いやすいところが注目されている理由の一つかもしれません。

 

 

生成AIの種類と使われ方

生成AIはいくつか種類があり、昨今も様々なものがリリースされています。

代表的な生成AIの種類と使い道を簡単に以下の表にまとめます。

 

 

ビジネスからエンターテイメントまで幅広く生成することができてしまうのです。

注目すべきは、これらのツールを駆使することで今までその能力のなかった人でもその業界の平均くらいのアウトプットを容易に出すことができることです。

  • 日本の研究者が英語で書かないといけない論文を簡単に翻訳することができた
  • プログラミングスキルがないWebデザイナーがコード生成を使って自分の作品の幅を広げた
  • Youtuberが楽曲生成で作ったオリジナリティのある楽曲を自分の動画に組み込んだ

など、自分の元々持っているスキルと足りていないスキルを掛け合わせることで能力のスケールを大幅に拡大することが現実的になっています。

こらからの人生を生き残るためには、

「生成AIを組み合わせて質を高める」

または、

「生成AIでは再現不可能なレベルのクオリティを出す」

このどちらかができないと、確実にAIに駆逐されていくでしょう。

 

生成AIでは逆にできないことは?

生成AIが業務効率化に使えそうということは、働いている人であれば誰でも想像がつくでしょう。

  • メールの自動生成
  • 議事録作成
  • 文章要約
  • 情報整理

このような使い方をすでにしている方も少なくないと思います。

しかし、以下にまとめたように生成AIそのままではできないことも数多くあります。

 

生成AIが苦手なこと コメント
正確な情報を提示する いわゆるハルシネーション、生成AIの長年の課題。情報の参照元を提示させることで間接的な対策が可能
全く新しいアイデアを出す 学習データを超えたアウトプットは実質不可能
学習データにない情報を求めること 専門性の高い情報や機密情報を扱いたい場合は、RAGと呼ばれるシステムを構築するのがトレンド
画像から文字を読み取ること 読み込むこと自体は可能。一昔前はOCRで事前にテキストにしておいた方が精度が高かった
実行までさせること 生成AIがアプリやロボットと接続することで、出力の幅が大幅に広がる

 

生成AIを使用する際に必ず現れる課題は、ハルシネーションと呼ばれる、生成AIがさらっとそれらしい嘘をついて回答をだしてくる現象です。

現状、ハルシネーションは技術的に抑制することができても、完全に防ぐことは難しく、イタチごっこ状態であると言われています。

したがって、生成AIが出してきた回答が本当に合っているのかどうかは人間が確認する必要がありそうです。

 

とはいえ、今は苦手であっても半年後、数年後はどうなっているかわかりません。

それだけ発展が目まぐるしく、恐らく大半が解決されてより便利になっていると思います。

 

 

まとめ

  • 生成AIは今後、学生、社会人、老若男女問わず影響を与える技術であることは間違いない
  • 生成AIを使いこなせるかどうかで、能力の2極化が進むだろう
  • 今後もどんどん発展して使いやすくなっていく

まだまだスタートを切ったばかりの技術なので、今後さらに利用は増えていくでしょう。

今からNDIVIAの株を買っても間に合いそうだな…と思うこの頃です。(無責任)

 

ビジネスの分野では自分たちがより扱いやすい形にするために、生成AIをカスタマイズするのがトレンドになりつつあります。

これを実現するためには技術的な調整が必須になりますので、この辺りの部分については次の記事で触れていきたいと思います!

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