前回、AIとは何か?についてブログを書きました。
今回はちょっと入り込んで”機械学習で何ができるの!?”を機械学習を全く知らない人向けに説明したいと思います。
機械学習ができること未来の予測
もし未来の予測ができたらどうでしょう?一気にSF感がでてきますよね。
機械学習を使うことで未来を予測することができてしまうんです!Yes!
しかしながら、機械学習が行う予測は手相占いや六星占術のようなものではありません。
機械学習は過去のデータから似たようなパターンを見つけ出して予測するのです。
つまり、過去に似たようなデータが存在しないと予測精度は著しく低下してしまいます。
アイスクリーム屋さんの例を出しましょう
”晴れていて暑い日はアイスクリームがよく売れる”
というのは人間でも簡単に予測できますよね。ではこれが、
”暑いけど雨が降っている”
だとどうでしょうか。暑いなら確かにアイスは売れそうですが、雨降っていては外に出歩く人が少なそうですよね。結局どっちなのか、判断が難しいところです。
機械学習は人間にとっては微妙なところと感じてしまうことも過去のデータからはっきりと予測することができます。さらに、条件をいくらでも複雑にできます。
つまり
”その日の天気、来店者数、昨日の売上、ここ一週間の平均売上、去年の同日同曜日の売上、キャンペーンの有無、、、”
様々な要素からパターンを見つけ出して例えば売上の予測を行うことができるのです。
機械学習ができることどういうときに使うの?
では、機械学習はどういうときに使われるのでしょうか。
それは、人間がなんとなくの勘で予測していることをデータから根拠を持って予測を行います。
”今日は暑いからよくアイスが売れそうだ”
”今日の番組はこのタレントがでているから視聴率は〇〇%だ”
”今日は近くでイベントがあるからお客さんがたくさん来そうだ”
こういうような場面、職場を見渡すといくらでもありますよね。
人間の感覚は大変優れています。機械学習なんか使わなくても予測して当てることができてしまう人がいます。
現場に長くいる熟練者はそのような人の1人でしょう。
現場に熟練者がいるうちはそれでもかまいませんが、もし退職や転職でいなくなってしまたり、ノウハウを引き継げなかった場合に大問題です。
また、予測をしないといけない件数が多くて、少人数の人間では限界がある!という場合も考えられます。
これらの課題は下手をすると業務が全く進まなくなってしまうことすらあります。
そんな時に、きちんとデータを残していればこれまでベテランが行っていた予測を機械学習が代わりにやってのけることができます。
なんとなく機械学習の便利さがわかってきましたでしょうか?
機械学習ができること機械学習は具体的に何を予測するの?
売上の予測や視聴率の予測など、機械学習には得意な形があります。通常、業務内で発生した課題は以下の形まで落とし込むことが必要です。
- 連続的な数値を予測する、回帰問題
- Yes / Noで判断する、二値分類問題
- 複数のラベルを言い当てる、多値分類問題
- どのようにグループ分けができるか、クラス分け問題
回帰や分類問題はイメージしやすいと思います。先ほどの売上や視聴率の予測は回帰問題です。
多値分類は、例えばとある写真に写っている動物が犬か?猫か?からあげか?を当てるような問題です。このとき、機械学習が予測するラベルは学習時に与えられたラベルの中から選ばれます。画像を使った多値分類問題は今はやりのDeep Learningが得意とする分野でもあります
最後のクラス分け問題は少し毛色が違うかもしれません。クラス分け問題は以下の図のように与えられたデータを指定した数にグループ分けを行いたいときに使用されます。ことのき各グループはそれぞれ何かしらの特徴ごとに自動的に分けられます。
このクラス分け問題はマーケティングの分野で使用されます。とあるサイトのユーザ会員を複数のグループに分け、そのグループごとの特徴を把握することで、グループに合わせてマーケティング施策を行います。これにより、効率的にターゲティングが行えます。
機械学習ができること機械学習は具体的に何を予測するの?
以上が機械学習の簡単な説明になります。
実際に機械学習を業務で使うには数多くのハードルが存在しており、なかなか成功しません。そのあたりの機械学習プロジェクトの考え方はコチラで説明していますので合わせて読んでみてください!
コメント