アメリカ駐在失敗談|期待と全く違った絶望の実態【残業60時間越え】

海外赴任

赴任開始してから4か月。正直もう身も心もボロボロです…

私が駐在前に語られていた“未来の姿”と、赴任後に直面した“現実”は、あまりにも違っていました。

赴任前はデータサイエンティストとして、AIに挑戦し、最先端プロジェクトを引っ張る未来が約束されていた──

はずなのに、到着した先で待ち受けていたのは…まさかのITインフラ未経験案件と、地獄のような60時間超え残業地獄だったのです。

 

【期待とのギャップ】“AI”から“インフラ地獄”へ

赴任前、現地を管理する立場の方に

「AIの専門性を活かして、新しいことにどんどん挑戦してほしい」

と言われ、今のキャリアを続けながらアメリカ生活を送ることができると胸を躍らせていました。

しかしながら、いざ赴任してみると現実は甘くありませんでした。

 

これまでの知見が無意味!のしかかる期待とプレッシャー

実際に与えられた業務は全くの未経験のITインフラ業務。

サーバー設計やネットワーク対応など、これまで私が全く触れてこなかった分野のプロジェクトのメイン担当だったことを知らされました。

現地メンバーや上司は、私を“即戦力”と見なしており、「このくらいはわかるよね?」と当然のように話を振ってきます。

しかし実際には、構成図を見ても何が何だか分からず、質問すら的外れになってしまう。周囲の期待と自分の実力の差に、どんどん追い詰められていきました。

 

複数業務を任される恐怖

業務としてはただ手を動かす内容だけではなく、新しいシステム構成や最新トレンドの構成を顧客に提案するといった立場も任されていました。

全くの初心者の私が、です。

提案資料を作るたびに「本当にこれでいいのか」と不安に駆られ、ミーティング中の専門用語の嵐にはただうなずくことしかできませんでした。

自信のあったはずのキャリアも、ここではまるで役に立たない。そんな無力感に、初めて“日本に帰りたい、辞めたい”という言葉が頭をよぎったのを覚えています。

 

 

【残業60時間越え】長時間労働地獄

赴任直後から、予想以上の業務量に押しつぶされる日々が始まりました。

「知らないことが多すぎる」、「求められることが高すぎる」、「サポートしてくれる人が少なすぎる」

という3重苦により、ただただ、残業をこなして非効率な業務をしていく毎日です。

 

また、会社にも明らかな構造的問題が二つあります。

  • 日本との時差問題
  • 管理されにくい労働環境

 

諸悪の根源① ”日本との会議に縛れる日々”

慣れない業務に加え、さらに追い打ちをかけてくるのは日本との会議です。

時差があるので日本と直接やり取りする時間は夜19~20時以降になります。(米国の19時が日本の朝8時)

日本との会議は月曜日から木曜日までびっしりあるので、平日の業務後のプライベート時間はありません。

唯一、金曜日は日本側が休みに突入しているので打合せはありませんが、結局終わらない業務に追われます。

地獄です。

 

諸悪の根源② ”残業代は無し、働かせ放題の環境”

業務量が増える最も大きな問題は、駐在員は現地の労働時間の管理が甘いということです。

現地では明確な労働時間の管理がなく、作業が終わるまでやるのが暗黙の了解。

私は未経験のインフラ業務ということもあり、タスクには常に不安がつきまといました。

「あと少しやっておこう」「念のため確認しておこう」が積み重なり、いつしか夜中までPCに向かうことが当たり前に。

それでどころか、休日であっても「不安過ぎてシラフの状態(仕事をしていない状態)で月曜日を迎えられねぇ!」と思い、何かしらの仕事をしていました。

業務時間が管理されていないからこそ、

  • 自分自身のコスト意識が薄れ、増えていく業務に強弱が付けられず時間をかけてしまう
  • 「不安だから」という理由で無意味な確認作業により、さらに不安が増す悪循環に

という、ひたすら残業をする状況に陥ってしまいました。

 

そんな日々が続き、多すぎる業務量とプレッシャーと不安によりキッチンで一人で涙を流すこともありました。

アメリカでの新生活を楽しむどころか、生活立ち上げの余裕もなく、「これは本当に駐在なのか?こんな状況じゃ家族を呼ぶこともできない」と自問する毎日が続いています。

 

現在の心境

正直、もう身も心も限界です。

連日の長時間労働の疲労に加え、業務への過度な不安とプレッシャーで心の余裕はとっくになくなっています。

運転中にまぶたが勝手に落ちてヒヤッとした場面も1度や2度ではありません。

このままでは、任期を迎える前に体を壊すか、あるいは交通事故を起こして強制ログアウトさせられる未来しか想像できません。

 

さらに苦しいのは、後から合流する家族への影響です。

自分の生活がままならないこの状況で、私以上に海外生活に慣れていない妻と小さい子供をサポートする準備や心の余裕がありません。

このままだと、せっかく来てくれる家族との関係性まで壊れてしまうんじゃないかという不安がずっと頭から離れません。

 

「こんな生活、あと何カ月も続けられるだろうか」──毎朝目覚めるたびに、そんなことを考えるようになってしまいました。。。

一体どうしたらよいんでしょうか?

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